'02/11/1 映画「Taking Sides」サントラ盤CD続報

ロナルド・ハーウッド作の戯曲「Taking Sides」が映画化され、独DGから発売されたサントラ盤を試聴しました。収録曲の中でフルトヴェングラーが指揮した演奏は、@ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 第2楽章全曲(1943年)、A同曲 第1楽章全曲(同前)、Bブルックナー 交響曲第7番 第2楽章前半(1949年)の3曲で、どれもいわずと知れた名演です。
このCDの特色として、バレンボイムがフルトヴェングラーの演奏を真似てベルリン国立管弦楽団(シュターツカペレ)を指揮したベートーヴェンの第5の第1楽章全曲がCDの冒頭を飾っています。CDに収録年は記載されていませんが、以前にTELDECから発売された同じ演奏家によるベートーヴェン交響曲全集に入っている第5の演奏とは当然別な録音です。その他の収録曲は、マノン・クァルテット・ベルリンが演奏したシューベルトの弦楽四重奏曲D.956を除くと、ムーンライト・セレナーデやルート66など劇中で流れるジャズが6曲収録されています。

'02/6/22 フルトヴェングラー作曲 交響曲第1番 日本初演

6月22日(土)東京オペラシティー コンサートホールにおいて、フルトヴェングラー作曲交響曲第1番が日本で初演されました。
演奏はゲオルグ・アレクサンダー・アルブレヒ指揮のワイマール州立歌劇場管弦楽団(ドイツ)でした。
同管弦楽団はドイツでもっとも古い歴史を持ち、近年アメリカ・イスラエルも訪れています。
80分を超える大曲ですが、フルトヴェングラーの作品にふさわしい重厚で、艶やかなすばらしい演奏でした。

'02/6/24 映画 「Taking Sides」

フルトヴェングラーを題材とした戯曲、ロナルド・ハーウッド作「Taking Sides」(邦題:どちらの側に立つか)は数年前、劇団民藝によって上演され、その台本も本協会から頒布しましたが、今般、独仏英共同制作で映画化され、昨年2001年9月13日トロント映画祭で初上映されたのを皮切りに、本年2月のベルリン映画祭において、特別賞を獲得しました。
その後、ヨーロッパ各地で上映され好評を博しておりますが、本協会も、関係機関と本邦での上映、ビデオ頒布などに向け、努力しております。尚、独
DGでは既に音声のみのサントラ盤も発売しており、CD番号は471564−2です。なお、演奏はフルトヴェングラーの録音を真似て、バレンボイムが受け持っているとのことです。